課題
大正時代より文化を育みながら、時代に飲まれ影をひそめていった東京ステーションホテルは平成の終わりには廃れたビジネスホテルの形相となっていた。プロジェクトの命題は、東京そして日本を代表する一流ホテルに相応しい姿に生まれ変わること。
アプローチ
ホテル総支配人を中心とするブランドチームでコンセプトを明確にすることを提案。ファクトから導き出した無二のコンセプトは、「東京駅に泊まる、という贅沢」を提供するということ。お客様や従業員の憧れや誇りが垣間見えるVIデザインへと繋がった。
課題
宵の色に染まる駅舎のシルエットに浮かぶ窓の明かり。ブランドコンセプトによりストーリーが生まれ、結果的にデザインの耐久性に結びついた。2012年のリリースから年月を経た現在においても決して古びることなく、凛とした佇まいのVIデザインとして時代を超える存在となっている。